技術概要

クールベース(中塗り)にシラスバルーンを配合し、白または淡彩色のクールコート(上塗り)との組合せにより近赤外線と可視光線を効率よく反射し、表面および裏面温度、室内温度を下げることができます。
一般的遮熱塗料は水性のものが主流で、良いものでも7年~10年で塗り替えが推奨されています。それに対しシポテックスクール工法では耐汚染性を考慮し、あえて溶剤系のクールコート(トップコート)をお勧めしております。耐用年数は15年~20年になります。

シポテックスクールエ法(遮熱断熱保護美装工法)

シポテックスクールベースはシポテックスの特殊なベースが持つ本来の超耐候性、 強力な付着力、防水性に更に火山噴出物を用いたシラスバルーンを加えることにより断熱性を付加した多機能特殊反応型無機質系塗材です。
このシポテックスクールベースとシポテックスクールコートを組み合わせることで遮熱、 断熱、簡易防水、保護、美装といった複数の効果を同時に併せ持つ塗膜を形成する工法がシポテックスクールエ法です。
遮熱断熱保護美装工法として遮熱と簡易防水を同時にできる工法を30数年以上前に弊社が日本で初めて開発し、現在に至っております。

シポテックスクールエ法(遮熱断熱防水保護美装工法)

効果的な暑さ対策の一つにシポテックスエ法があります。

3層構造

通常の塗装とは違いシポテックスクール工法ではクールベースという1~3mm厚の中塗り層が入っており、この層の存在のためにクールコート (トップコート層)が長持ちすることが経験的に分かっています。

3 layers structure

シポテックスクール工法の断面イメージ

特殊反応型無機質系塗材シポテックスとは

省エネ省力化時代の画期的な特殊反応型無機質系塗材シボテックスは、従来の溶剤系合成樹脂、水性エマルジョン系塗材とは異なり、アモルファスシリカを含有しているので強アルカリ度を示すコンクリート製品表面に塗装した場合、アモルファスシリカが余剰アルカリ成分を反応吸収し、エフロレッセンスの影響を排除します。

更にこの反応により生成したエトリンガイドの針状結晶が躯体表面の微細孔にまで侵入し、付着力が強化されます。(投錨効果:とうびょうこうか)また、シポテックス中には耐薬品性、耐候性、耐水性等に優れた特殊アクリルエマルジョンが混合してあるので、この樹脂と特殊セメント系ゲル及びエトリンガイドの相乗作用により、耐透水性のより強固な塗膜が得られ、この塗膜は経時と共に強度が増加します。

エトリンガイドの針状結晶